2016年1月アーカイブ

今日の福井新聞で紹介されていた記事です。
以前ブログでご紹介した、「和風の衣装でお出迎え http://isho-order.com/blog/media/happiring.html
の衣装ができあがり、それを身にまとったコンシェルジュさんが取材されています。


福井駅コンシェルジュ衣装.jpg


こちらで観光案内を行うコンシェルジュさんの衣装は、福井にゆかりのあるお市の方をモデルに考えられていて、安土桃山時代の小袖をイメージしています。


福井駅の再開発ビル「ハピリン」開業まであと100日だそう。
準備も大変そうですが、明るい衣装&笑顔でお出迎えしてくれるコンシェルジュさんに会えるのも、もうすぐです。

福井駅はぴりん.jpg


おつくりした衣装の生地は、地元の名産品が「紋」になったデザイン。
大きい紋でも2,5cmしかなく、柄がとても細かいので、線の細さを出すのに苦労しました。
何度も試作を重ねて、ようやくできた生地です。


大津屋コンシェルジュ衣装.jpg

衣装の文様をふくめたテキスタイルデザインは、地元の仁愛女子短大の学生さんがてがけました。
それぞれ、ちゃんとモチーフがあってですね...。

衣装の紋を説明.jpg

地元の特産品なんですよ。
とてもユニークです。福井県の形まで紋になってます!

うつっていませんが、他にもお椀(漆器)や稲穂などもあります。
コンシェルジュさんをみかけたら、ぜひ紋も確認してください(笑)。
お声がけしたら、ゆったりした福井弁も聞けますよ。


先日「いきな時代の男と女」(福井県立美術館)という企画展をみてきました。江戸時代の浮世絵や、小物(たばこいれや根付など)が展示されていて、その解説に『「いき」の構造』(九鬼周造著)という本の引用がされていました。


いきな企画展.jpg


『「いき」の構造』は数年前に買ったものの、難しくて挫折したままだった本。でも今回、企画展でモノをみせてもらいながらの解説はとてもわかりやすく、なるほど、と思いました。


そこで、再度チャレンジ。おお、以前よりわかるわかる。そしておもしろい。

なによりすごいのは感覚を図で表しているところ。そして、この図のどの部分かで、「さび」「味」「雅」「乙」「きざ」「いろっぽさ」を説明してしまっているのです。今から約90年前にかかれた書ですが、その分析に驚くばかりで...。



文字で説明されていたので、図にあらわしてみました。

いきの構造.jpg


なるほど、いわれてみれば、という感じがしませんか?



衣装のイメージづくりにも役立ちますね。

「雅」な感じにしたければ、上品さと渋味、そしてどこか地味に感じる部分をあわせもたせるとよい、ということです。



他にも、浮世絵のひとつに、薄物の袖の女性が描かれたものがありました。

その解説にもつかわれていたのが、文中の

『全身に関して「いき」の表現と見られるのはうすものを身に纏うことである。』


なるほど、思い出した衣装があります。

薄物、を上手に使われているチームさんをご紹介しますよ。


【鳴子艶舞会さん】

narukoenbukai14.jpg

袖と身頃の上から重ねた「うすもの」。さらに、帯にも「うすもの」を重ねています。重ねるっていうのもいいですね。

narukoenbukai13.jpg


踊っている様子はコチラ。


narukoenbukai15.jpg



「いき」は日本民族に独自の美意識、とのことです。私たちはこれが「いき」だよ、と教えられなくても、その文化で育つなかで体で会得しているものがあります。でも、「いきの構造」のような裏付けは、その仕事をしているものには知っておくべき大事なものだな、と思いました。


これからチームさんから「いきな感じにしたいんです」「いろっぽさを出したいんです」とご相談されたら、この図を思い浮かべながらご提案できるな、とひとり楽しむ店長でした。











新作衣装をご紹介します。

踊ら舞華よさこい衣装アオザイ風.jpg

踊ら舞華さん(静岡県)のよさこい衣装です。

とても美しい衣装です。


メインのロング丈ワンピースは、アオザイからイメージをふくらませ、レースの袖と手甲、ボレロをあわせ、新しいスタイルのよさこい衣装ができあがりました。

踊ら舞華さんの衣装をおつくりしたのは、数年ぶり。
その間は、違うよさこいプロデュースの会社さんへ曲をお願いしたときに、衣装もセットで制作して頂いたそう。
今回は、原点にもどりたい、自分達で考えた衣装で、自分達が踊りたいよさこいを披露したい、という想いが強くなり、ふたたび「よさこい屋」にご相談くださいました。

踊ら舞華さんは、以前の衣装もそうでしたが、衣装の形もさることながら、柄に対して「こうしたい」というお気持ちが強くありました。今回も、イメージの元になる「ぼたんの花」や「水流の流れ」など、いろんな写真や振り袖の写真などをおもちくださり、色も「こんな赤」というイメージのタネをおもちくださいました。


こういった衣装の作り方は、形も柄もフルオーダーなので、とても時間がかかりますし、チームさんと私たちのイメージの共有がとても重要になります。

形はパターンをおこして、トワール(仮縫い)をして形づくっていく一方で、柄のほうもイチから作成することになります。


今回の柄は私(店長)が制作したのですが、新曲を聞いて、その歌詞やうけるイメージから、「母の愛」「金銀」「星」「舞い上がる、上へのイメージ」「しっかりした芯がありつつ、やわらかさを表現」という題材が私のなかにうまれ、希望される牡丹の花のモチーフで柄をくみあげていきました。


また、背面には「蝶」もいれたい、とのことで、同じ色調を感じつつ、華やかさをもたせた色あいにしました。



踊ら舞華よさこい衣装2016.jpg


私は、衣装の形や柄をつくるとき、必ず頭の中で、メンバーさん25名全員が衣装を着てステージにたっている姿を想像します。今回も「赤い牡丹」が柄の中心になっていますが、これが体のどのあたりに来たら一番綺麗か、踊りをイメージ(ひざをまげたとき、ひるがえって後ろをむいたとき)させながら考えます。

踊ら舞華よさこいDVD2.jpg


「諏訪湖よさこい」では、特別賞「響」を受賞されたそうです。
おめでとうございます!


踊ら舞華よさこいDVD.jpg

今年の元日、踊ら舞華さんからDVDが届いたのですが、一度私の頭の中で描いた姿とズレがなくて、ほっとしました。柄の位置も、衣装のシルエットも、動いたときの見え方も、想像したとおり。でも私が想像したのは一部分なので、これがみなさんの踊りと構成でひとつの曲としてできあがったときは、もう想像以上で、ただたただ感動をいただくのです。

踊ら舞華さん、ありがとうございました!
たくさんのおやつも、スタッフと頂きます!

そして、衣装制作のやりとりで熱い想いを語ってくださった代表者さんから、「今回の柄がとても素敵だから額装してほしい」と。


せっかくなので、衣装と同じ、織り模様が入った生地(地模様が入っているので、光ります)に柄をレイアウトしなおしてプリントし、額装いたしました。


踊ら舞華よさこい衣装柄作成.jpg

みなさんの心に残る衣装を、つくっていきたいと思います。


諏訪湖よさこいの様子が動画でアップされていますので、ご紹介いたしますね。




踊ら舞華さん、代表者さん、ありがとうございました。
私たちもとても楽しい衣装づくりでした。


これから衣装の制作をお考えのチームさんへ。
今回の踊ら舞華さんのお衣装は、形も柄もすべてフルオーダーです。
昨年のちょうど今頃(2015年1月)からご相談いただき、9月のお祭りに間に合うように制作しました。
うちあわせに時間がかかりますし、柄のやりとりや、仮縫い衣装のやりとりなど、制作にも大変時間がかかります。

よさこい屋では、時間と予算と、衣装のイメージをなるべく折り合いつけて制作できるよう、基本のアイテムをご用意したり、龍や桜柄といったモチーフの素材をあらかじめ用意して、みなさんの負担にならない工夫をしています。ですが、「今回はこんな曲で、こんなイメージの柄で、こんな衣装にしたい、予算も用意したからこだわりたい」というチームさんは、半年から1年かけるつもりでご相談ください。

また、このような作り方のお衣装は、年間おうけできる数が決まっています。夏本番で、その3ヶ月前からうちあわせ、ではフルオーダーは間に合いませんので、どうぞお早めに「こんな衣装をつくりたいと思っている」と、スタッフにお声をかけてくださいませ。

手間も予算もかかりますが、「何年もこの衣装で踊りたい」「私たちの思うとおりの衣装をつくりたい」というお声にも、こたえていきたいと考えています。


踊ら舞華さんは、2007年にも江戸妻風に柄をいれた長半天をおつくしました。そのお衣装は、今でも大切に使われているそうです。

▼踊ら舞華さん 2007年お衣装は↓でご紹介しています
https://www.yosakoiya.jp/works/1373



2016賀正.jpg

今日の横山工藝公式インスタくまちゃん、お着物を着せられていました。
本日より仕事始めでございます。

お休み中、お問合せくださったみなさま、ありがとうございます。
順次お返事していきますので、今しばらくお待ちくださいませ。



あけまして、おめでとうございます。


横山工藝新年の挨拶.jpg

今年は、昨年準備してきたことを伸ばし、展開していきたいと思っています。

踊り子さん、演奏者のみなさんが、着ていてわくわくするような、こんな衣装が着たかった!と思っていただけるような衣装づくりを、みなさんとともに楽しさを共有しながらつくりあげていきたいと、スタッフ一同ねがっております。



本年も、オーダーよさこい屋、オーダー太鼓衣装屋ドドーンを、どうぞよろしくお願いいたします。



店長 横山奈保子

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